早口駅前
新しい事務所は奥羽本線「早口駅」の真前。
早口駅はハチ公で有名な大館駅から上り二つ目の小さな駅です。
郵便局、農協、信用組合などの金融機関以外は、営業しているお店が数店舗。
ほぼ自宅兼の空き店舗が通りの左右を占めているような、日本のどこにでもあるような風景です。
で、どうしてそんな「早口駅」前を事務所に選んだのか。
コンビニも無く、駅前といっても電車は一時間に一本か二本。
大館駅前の「秋田犬の里」のような観光施設もありません。
でも、そんなところが決め手でした。
新しい事務所は築75年です。
戦後すぐに建てられ、雑貨屋、食堂、電気店と姿を変えて、いま建築設計事務所になろうとしています。
近所の方々が当時の様子を話してくれたり、建物にもその名残が残っています。
隣の空き地では毎月9のつく日に朝から採れたての野菜や魚が買える歴史ある「市日」も細々と開かれています。
生活の豊かさが利便性だけではないように、仕事場としての面白みも立地やオフィスの快適さだけではないように思うのです。
あたりまえの生活により近い場所で「生活」を考える。
早口駅前は北国生活研究所にとってはぴったりの場所だと感じています。
PR担当 佐藤